点字ブロックについて

歩道や駅のホームに設置されている点字ブロックは、視覚障がい者を誘導するものです。点字ブロックには2種類あり、棒線は「進め」、点は「注意」を意味します。点字ブロックの上に自転車を止めたり、物を置いたりすると視覚障がい者にとっては大変危険ですので、絶対にしないでください。

進め
注意

白杖で音をたてる理由

視覚障がい者が、外出先などで困ったことがあった際に、白杖を頭上50センチメートル程度に掲げて周囲の方にサポートを求める合図です。
立ち止まって白杖を掲げていたり、困っている様子でしたら、「どちらへいらっしゃるのですか?」「ご案内しましょうか?」などひとこと声をかけてください。
道に迷って困っていても、誰がどこにいるのか分からないために、視覚障がい者は自分から声をかけにくい方が多いです。

(公社)大阪府鍼灸マッサージ師会「SOS普及啓発ポスター」
 ダウンロードしてご活用ください

ホーム転落を防ぐために

「あなたのひと声が目の見えない人の命を救います!」

最近多いホーム転落死亡事故。 目の不自由な方が少しでも安全にホームを移動できる社会を作りたいという思いから、ホーム転落事故に心を痛めている方々が集まった「ホーム転落をなくす会」(外部サイト)が作成した普及啓発のチラシです。
声をかけるという小さい運動ではあるものの、それにより社会全体が障がい者とともに生きていることを感じる社会になっていければとの思い、そしてその第一歩として取り組まれている活動です。

誘導の方法

いきなり視覚障がい者の身体に触ったり、手を握ったりするとおどろいてしまいますので、必ず一声かけてください。
声かけ一つで、誘導していただく視覚障がい者も安心して介助が受けられます。

基本姿勢

1)視覚障がい者に誘導者の肘の上を握ってもらう
誘導者は視覚障がい者の半歩前に立ち、肘の上を握ってもらいます。「肘の上を持ってください」と声をかけてから視覚障がい者の手を自分の肘に誘導します。視覚障がい者は腕を曲げることにより、自然に半歩後ろになり安心して歩けます。

2)誘導する腕は白杖を持っていない側で
誘導する腕は左右どちらでも構いませんが、白杖を持っていない側に立つのが普通です。危険な所は、視覚障がい者がより安全な側にいるようにします。車道と歩道の区別が無いような狭い道路は路肩側の肘を持ってもらうほうが良いでしょう。 誘導者は握られた腕は自然に下におろし、歩く時は前後に振ったり、脇から離したりしないようにしましょう。後ろから押したり、白杖を持ったり手や衣服を引っ張ったりしないでください。視覚障がい者は誘導者の後方から歩いていくのが安心です。

3)歩く速さは相手に合わせましょう

4)2人分の幅を確保・高さも忘れずに

街中での対応

1)狭いところや人ごみの中での誘導
2人分の幅を確保できない狭い所や人ごみの中は、誘導者が「狭いので私の後ろを歩いてください」と声をかけて、誘導者の真後ろに入ってもらい、一列で歩きます。持ってもらっている側の腕を身体の後ろにまわして、足がつかえないように腕を十分伸ばして誘導します。肩や背に手を当ててもらいながら誘導する方法もあります。

2)段差や坂道、階段の昇り降り
「段差があります」「ゆるい上り坂です」「急な下り坂です」など声をかけてスピードを緩めて歩幅を調整してあげてください。
階段は直角に近づき、「昇り(降り)の階段です」と一声かけ、誘導者がまず一段昇り、視覚障がい者が足先などで階段を確認したら、歩調を合わせて一段先を昇ります。最後の段に近づいたら、誘導者は「あと一段で終わりです」等と知らせます。らせん階段の場合は、幅の広い外側を歩いた方が安全です。